【投資内容は同じなのに】 個別の投資信託の運用成績

先日、とある方からメールを頂いたのですが、その中には、ヨーロッパの株式を対象にした投資信託のお話が書かれていました。

何でも、同じヨーロッパの株式に投資する投資信託でも、投資信託を運営している会社によって、その成果が異なるという内容だったです。

そのようなわけで、私もちょっと調べてみたんですが、やっぱりちょっと投資成績はマチマチな様子でした。

「時間が無いので、成長しそうな国とか地域の投資は投資信託で・・・」という方は多いとは思いますが、投資信託に投資する前には、ファンドの内容とかファンドの運営会社とかしっかり調べておいた方が無難なのかもしれないです。

投資信託の基本と運用成績の差を知る

ちなみに、同じ会社の同じような投資信託でも、その運用成績はかなり違っていることもあるようです。
例えば、三菱UFJ欧州株オープンAコースと三菱UFJ欧州株オープンBコースでは、99年頃から運営され始めた投資信託ですし、売り出し当初の基準価格も同じなのに、現在の価格は大きく異なります。

また、フィデリティ・欧州中小型株・オープンAとフィデリティ・欧州中小型株・オープンBも、名前はそっくりなのですが、現在の投信の基準価格は異なります。

ちなみに、AとBの違いは為替のヘッジの有無です。
「フィデリティ・欧州中小型株・オープン Aコース(為替ヘッジ付き)」
「B コース(為替ヘッジなし)」

為替のヘッジを入れればその分利益率は下がりますので基本価格も下げてしまうのですが、為替のヘッジが無ければ、為替が不利な方向に推移した時に痛手を被る可能性が出てきます。

でも、2006年頃の為替相場はユロ高でしたので、為替ヘッジがアダになってしまい、フィデリティ・欧州中小型株の投資信託はこのような基準価格の差になってしまったようです。


為替の効果で基準価格が上げている時
→ 為替ヘッジは不利

為替の効果で基準価格が下げている時
→ 為替ヘッジが有利


日本の金利が安い時
→ 為替ヘッジは不利

日本の金利が高い時
→ 為替ヘッジが有利

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