【利益に差が出る】 投資信託と運用手法

投資信託には、日経平均やTOPIXなどの指標と連動する形で運用されている「インデックス型」の投資信託と、国内・国外の株式のみで運用されている「株式型」の投資信託と、債券を中心に株式などもちょっと組み入れる方法で運用されている「バランス型」の投資信託などの運用手法があります。

インデックス投信以外の株式型やバランス型の投資信託は、さらに大型株・中小型株・店頭株・などに分類できます。
(この分類をさらに細かく分けますと、大型株の中でも割安なバリュー株や、成長力の高いグロース型などに分類できます)

各投資信託では、投資家達から与った資金を運用するにあたって、様々なお約束事を定めています。例えば、「この投資信託では、成長力の高い中小型株を中心に運用します」とか、「この投資信託では、債券を中心に割安性の高いバリュー銘柄で、より安全に運用します」などということです。

ですので、投資信託に投資される場合は、「自分はどのような投資を行いたいのか」をあらかじめ決めておいてから、投資されるのが良いのではないかと思います。


【投資信託型】
  • インデックス型
  • 株式型
  • バランス型
  • 派生商品型

【銘柄分類】
  • 大型株
  • 中小型株
  • 店頭株

【銘柄性質】
  • バリュー株(割安株)
  • グロース株(成長株)

【こんなはずでは】 銘柄選択と投資信託

ファンドマネージャーが選択する銘柄によっては、TOPIXなどの指標の動きと非常に似通ってしまうことがあります。↓のチャートは、ある投資信託(国内株式型)のチャートですが、インデックス投信でもないのに非常にTOPIXと近い動きをしてしまっています。
これではせっかくの投資信託の意味が薄れてしまいます。

ですので、銘柄選択がどのようになされるのかを目論見書やHPなどでしっかりと見極めてから、投資信託を購入するようになさった方が宜しいかと思われます。


【これって】 分配金の罠 【お得?】

株をやっていても銀行にお金を預けていても、利子や配当のような形でお金をもらえるのは嬉しいものです。いかにも儲かっている感じがするからです。
ところで、投資信託の場合、利子や配当に当たるものは「分配金」と言います。
分配金は、投資信託を運用して利益が出た場合に、その利益を投資信託にお金を投資した人々に分配するためのお金です。

投資信託には、分配金の出るものと分配金の出ないものがあります。
分配金の出ないタイプのものは、分配金として支払われるべき利益をそのまま再投資に回しますので、効率よく株式や債券に投資することが可能です。(上げ相場の途中の株を中途換金せずとも良いため)

しかしながら、分配金が出るタイプのものは、せっかく割安な時に仕込んだ「含み益の出ている株」なのに、その株を売ってお金に換金して、投資信託を買った投資家に分配するシステムですので、投資の効率性は低めです。

つまり、2〜3年ほど続く上げ相場でじっくりと寝かしておいた方が利益率が高かったのに、換金売りをかましてしまうことで利益を出しにくくしてしまう場合がありますので、注意が必要だと思います。

ただ、家計の足しとして投資信託の分配金をご利用になられる方もいらっしゃいますので、この点はどのような目的で投資資金を運用されるのかを考えながら、投資信託をお選びになることが大切であると思います。

このように、分配金によって投資信託の選び方が大きく変わってくる場合もありますので、投資信託選びの際には、分配金の項目もしっかりとチェックすることが大切であると思います。


【ブル】 相場によって投資信託を選ぶ 【ベア】

投資信託には、ブル型の投資信託と、ベア型の投資信託があります。
ブル型の投資信託は、上げ相場になると儲けられる投資信託です。
一方、ベア型の投資信託は下げ相場になると儲けられる投資信託です。

通常の株式や債券のみで運用している投資信託と違って、ブル・ベア型の投資信託は、日経平均などの先物やオプションを利用しているので、上げ相場でも下げ相場でも儲けられるようになっているのです。
ただし、インデックス投信と違い、先物などを扱っている投資信託ですので、少々注意が必要です。(リスクは高めです)

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