【チリも積もれば】 信託報酬を考える
投資信託は、投資家達から集めたお金をプロにお任せして運用してもらう投資システムです。
資金を提供するしているのは、大部分が素人の個人投資家や、本業を持ちながら社員の年金資金を運用してもらうために資金を投じている法人です。
いずれにしても、株の銘柄選びや売買など、運用に携わる部分は完全にプロにお任せしているわけです。そのようなわけで、プロにお任せするための費用として徴収されているのが信託報酬なのです。
【いくらになるか計算しよう】 信託報酬の罠
信託報酬は年率○○%という具合にかかるものが多いです。
つまり、1000万円運用して2%の信託報酬であるならば、20万円の信託報酬が発生します。もし仮に、1年間運用した結果、投資信託の値段が±0の行って来いであったならば、信託報酬分の値段である20万円分が元本から差し引かれ、元本が目減りする計算になります。
さらに、これがもし10年間の古漬け投資で±0であったらならどうでしょう?
投資信託の基準価格は変わらずとも、200万円分(5分の1)もの元本の目減りになってしまいます。
ところで、2%の配当がつく±0の株価の株を1000万円分、10年間保有していたらどうなっているでしょう?
この場合ですと、1年間で20万円、10年間で200万円分の利益となるわけです。
例え株価が動かなくとも、配当利益だけで元本の5分の1の金額を手に入れることが出来るのです。
この点が投資信託の難しいところです。
年率2%の信託報酬が発生するのであれば、少なくとも年率2%以上の利益が無ければ元本が目減りしてしまうのです。ですので、投資信託を進められるままに購入するのではなく、しっかりと投資信託の中身を確かめてから購入されるのが宜しいかと思われます。
【安いものから】 信託報酬のあれこれ 【高いものまで】
一般的に見ると、インデックス投信の方が信託報酬は安めだといわれています。
しかしながら、各投資信託によって信託報酬にバラツキがありますので、選ぶ際には充分に気をつけましょう。(2005年9月19日現在の信託報酬です)
- ラッセル 日本株式ファンドI 2.4885 %
- 日興 エボリューション 2.0034 %
- シュローダー 日本株ファンド 1.5015 %
- 安田 ライフプランファンド20 1.0017 %
- シティ 毎月分配型ファンド 0.5145 %
- S-FUND(3ヵ月決算)A号 0.021 %
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