外債と為替の損益分岐点

外債を買った時に利回りが何パーセントで為替がいくらならば為替差損が発生しないかを計算してみたいと思います。


例1:クーポン債のアメリカ国債

利率が4.5%で30年もののアメリカ国債の場合、10年で45%の利回り。
30年で135%の利回りです。

購入時の為替を仮に120円で300万円を預け入れすると計算しますと、元本+利子が10年で435万円になります。これが30年だと、元本+利子が705万円になります。
(日本国債が年利1%だとすると、135年かかります)

この場合、利回りが235%ですから、概算で30年で為替が51円/ドルになれば、損する計算になります。
(計算が間違ってたらすいません)

例2:ゼロクーポン債(割引債)のアメリカ国債

25年もののアメリカのゼロクーポン債(割引債)だと利子は付かないですが、25年後の満期日には割り引かれている分の利回りを得られます。

得られる利回りは、購入単価が額面の30%としたら70%の利回りになります。
仮に、25年もので、額面の30%で購入できるアメリカのゼロクーポン債を買ったとしたら、25年後の利回りは70%になります。
(日本国債が年利1%だとすると、70年かかります)

購入時の為替を仮に120円で300万円を預け入れすると計算しますと、元本が25年で510万円になります。
(日本国債が年利1%だとすると、70年かかります)

この場合、利回りが70%ですから、概算で25年で為替が半分の84円/ドル以下になれば、損する計算になります。(計算が間違ってたらごめんぽ)


この時に問題なのは、為替が本当に大幅に下落するのかどうかです。
為替がどう考えても半分にならないと考えられる場合には、外債を購入するのが得策ですが、ドルを例にとって考えてみますと、ドルは今まで双子の赤字が立ち行かなくなった時に何度か半値になってきています。
(1970年代〜2000年までに)

昔のドルは360円/ドルでした。
これは、日本の通貨=円=丸い=360度=360円ということから360円になったわけですが(何という適当さなんだろう・・・(´+ω+`))、ニクソンショックで360円から175円へ(半値落ち)、プラザ合意で260円から120円へ(半値落ち)、パリ合意で160円から80円へ(半値落ち)しています。

いずれの場合も多少の戻しはありましたが、完全にドル円相場が戻ることはありませんでした。

「こんなことを考えて外債を買っておれるかい!(`・ω・´)」ということも言えなくはないですが、やはりこういったことも考えつつ、外債を買った方が良いような気がします。
(・・・今度大幅にドルが下がったら買ってやろ〜とは思うんですが、そう思っていると、なかなか買う機会がないんですよネ〜 (´+ω+`))

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